乳酸菌生成エキス研究室乳酸菌生成エキス研究室
腸博士・藤田紘一郎先生に聞く腸たいせつな話
2019/09/27
No.4 ≪夏バテ≫

夏バテは負の連鎖からやってくる

夏バテは負の連鎖からやってくる

日本の夏がだんだん過ごしにくくなってきました。連日、高温多湿が続くと、外の気温と冷房の効いた室内との激しい温度差で体に負担がかかります。この負担が長く続くと、変化に体のリズムがついていけなくなり、自律神経が乱れます。

その結果、全身がだるくなり、食欲も思考力も低下。風邪もひきやすくなり、下痢もおこすといった、いわゆる「夏バテ」症状に陥ります。特に食欲の低下は、「腸バテ」(腸機能が落ち、栄養吸収も低下)にもつながる負の連鎖を生む原因になります。

【食からくる夏バテの原因】

・暑さからくる食欲の減退。

・水分のとりすぎ。

・そうめんばかりなど偏りがちな食事で栄養不足(特にタンパク質不足)

・冷たいものをとりがちで、体(特に胃腸)が冷えている。

・腸機能も落ちて、栄養吸収も低下。(腸バテ)

こうなると、腸内細菌叢(腸内フローラ)が崩れ、腸内細菌たちが合成してくれるビタミンや短鎖脂肪酸などの有益成分も産出されなくなり、体内機能も落ちてきます。免疫の要である腸管免疫もうまく作動しなかったりします。

腸の疲れで、腸と脳とがシグナルを交信しあっている自律神経系も乱れ、その乱れがさらに腸管機能を低下させる・・・、こういった負の連鎖が続くことで、夏バテの症状は進行してしまうのです。

夏バテを解消しよう

夏バテを解消するためには、この負の連鎖を断ち切ることです。まずはベースとなる腸をととのえ、腸内フローラや腸管機能を健全にしましょう。腸がととのってくれば、落ちている免疫機構や自律神経もととのってきます。

私は普段から意識して「乳酸菌生成エキス」で腸をととのえたり、赤身肉を週2回とるなどしてタンパク質不足にならないよう栄養面でも気をつかっているせいか、おかげさまで夏バテとは無縁です。

【食欲が落ちる夏なのに、やせないのは】

「夏になって食欲が落ちているのに、なぜか痩せない」。よく聞く会話です。その答えは、「夏は私たちの基礎代謝が低くなっているから」です。

夏場は、外の気温と体温が近いため、体温維持にエネルギーを使わなくて済んでしまうため、基礎代謝が下がるのです。 

基礎代謝を上げたいなら、運動も必要ですが、内蔵機能を高めることも大切です。ポイントはよい食事です。腸が喜ぶ食材を選びましょう。

■藤田先生のある日のメニュー

朝食:
蒸し鳥とたっぷり野菜のサラダ、納豆、みそ汁、湯豆腐
昼食:
玄米(小さい茶碗半分)、豚汁、さばの塩焼き、まぐろ・オクラ・ヤマイモあえ、いんげんのごまあえ
夕食:
牛ロース肉ステーキ、蒸しブロッコリー、野菜サラダ、 全粒粉パン(小1個)

profile

藤田 紘一郎(ふじたこういちろう)

藤田 紘一郎(ふじたこういちろう)

藤田 紘一郎(ふじたこういちろう)

東京医科歯科大学名誉教授、医学博士。専門は寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。マラリア、フィラリアなどの免疫研究のかたわら、「寄生虫体内アレルゲン」、「ATLウイルスの電線経路」の発見など多くの業績をあげる。また免疫学を下敷きにしたユニークなエッセイストとしても活躍。著書に『笑うカイチュウ』(講談社・科学出版賞)、『清潔はビョーキだ』(朝日文庫)、『腸内革命』(海竜社)、『病気にならない乳酸菌生活』(PHP文庫)、『腸で寿命を延ばす人、縮める人』(ワニブックス)など多数

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