乳酸菌生成エキス研究室乳酸菌生成エキス研究室

第2章 腸のはたらき

口から胃までの流れ

食べ物は、栄養素によって消化(分解)の段階が異なります。米やパンなど炭水化物の場合、口に入り、だ液と絡んだときから、だ液の消化酵素アミラーゼによって分解がスタートします。(図①)

一方、肉や魚、大豆などのタンパク質は、胃に届いて初めて分解が始まります。胃液(ペプシン)によって大ざっぱに分割されるイメージです。(図②)

胃には分解作業だけでなく、pH2と酸度が強いため、食べ物や病原菌など外界から入ってくるすべてを消毒、殺菌する役目もあります。

口から胃までの流れ

※ pH…酸性・アルカリ性の程度を表す単位。中性はpH7。これより低いと酸性、高いとアルカリ性。

胃から小腸へ

胃でドロドロになった消化物は十二指腸に送り出されます。この十二指腸が栄養素分解のメインの工場、「消化の要」になります。

十二指腸では、膵臓と胆のうから分泌される消化酵素と胆汁によって、消化物はさらに細かい分子に分解されます。脂質は、ここで初めて分解がスタートします。(図③)

こうして、十二指腸で本格的な分解が行われたのち、消化物は、次の小腸部位(空腸、回腸)に送りこまれ、最終単位へと分解、消化されます。

腸内細菌と消化

消化を語る上で、忘れてはいけない存在があります。それは腸に200種、100兆個もすみついているといわれる腸内細菌です。この中に、ヒトには消化できない食物繊維やオリゴ糖(図④)を分解して、エネルギー源(短鎖脂肪酸/図⑤)にしてくれる腸内細菌がいます。つまり、私たちは、自前の消化力だけでは栄養を十分に取り込めないため腸内細菌に頼っているのです。消化管が働きさえすれば、食べ物がすべて分解され、吸収できるわけではありません。

柱にいる白アリも、実は木の繊維を消化する酵素をまったく持っていません。白アリの腸内細菌が持っているのです。パンダも笹を消化する酵素をパンダ自身は持っていません。パンダの腸内細菌が消化しています。

ですから、私たちは、腸内細菌に敬意を払い、彼らが働きやすく、喜ぶような環境を提供しなくてはいけないのです。腸内細菌をダメにする添加物いっぱいのスナック菓子やインスタント食品などは避け、白米やパンなど主食の摂りすぎにも注意。味噌や納豆などの発酵食品や食物繊維を多めにとるようにしましょう。手軽に腸内細菌叢をととのえる因子が大量に入っている「乳酸菌生成エキス」による腸内ケアもいいでしょう。

短鎖脂肪酸とは

消化を助けることが若さにつながる

ところで、小腸を食べ物が通過するのにどのくらいの時間がかかるかご存じでしょうか。

5~8時間かかり、消化の悪い食べ物は10時間以上かかることもあります。

この小腸の負担を軽くするためにも、アンチエイジングのためにもおすすめしたいことがあります。それは「よく噛んで食べること」。噛めば噛むほどだ液の分泌量が増えるので、ゆっくりと30回がおすすめです。だ液には、消化をサポートする消化酵素のほか、活性酸素を消去する酵素も含まれているので、老化予防にもなります。しかもよく噛んで食べると、脳の前頭前野と海馬が刺激され、記憶力が高まることもわかっています。ぜひ、実践なさってください。

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